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Tripadvisorと4travel、1年間で学んだ旅行口コミサイトの賢い利用法

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Tripadvisor(トリップアドバイザー)と4travel(フォートラベル)って知ってるだろうか?

 

どちらも旅行の口コミサイトだ。実際に泊まったホテルや利用したレストラン、行ってみた観光スポットについて感想や評価を口コミとして投稿し、他の人が旅行をする際に参考にしてもらうことを目的としたもの。

 

2つのサイトを約1年間徹底的に利用してみて、どのように使えば役に立つのかをまとめてみた。

 

口コミの95%はまったく役に立たない

旅行の口コミサイトにはどのような情報があるのだろうか。

 

旅行の口コミサイトは情報が氾濫している

Tripadvisorと4travel、2つのサイトとも口コミが氾濫している。特にTripadvisorは世界各国から口コミが集まるので、その数は膨大なものとなる。

 

4travelはカカクコムが運営する日本人向けの口コミサイトなので、Tripadvisorと比較すると口コミの数は少ないが、それでも特定の観光スポットやホテルの口コミは、かなりの数となる。

 

例えばパリのエッフェル塔の口コミはTripadvisorで約58,000件、4travelで約700件(2015年9月現在)である。Tripadvisorの場合、各国語で投稿された口コミの合計であるが、日本語で投稿された口コミも相当数に登ると予想できる。

 

口コミの質

口コミの質は総じて低い。いや、本当に。投稿された口コミの内95%は価値はないと思った方がいい。ほとんどの口コミは読む必要はない。価値のない口コミの比率は95%よりも、もっと高いかもしれない。

 

私はカメラや家電など、ちょっと値の張るものを購入する時は価格ドットコムやアマゾンの評価や口コミを参考にすることが多いが、これらの口コミと比較した場合、旅行口コミサイトの口コミは絶望的である。主観的で客観性に欠ける口コミがとても多い。

 

なぜ口コミの質が低いのか?

口コミを投稿する場合、2つのサイトとも最低の文字数が決まっている。これ以上の文字数で投稿してね、というルールだ。Tripadvisorは50文字以上、4travelは100文字以上となっている。

 

投稿者はこれらの文字数を埋めようと頭をひねる。なぜ投稿する意欲がわくのかというと、両サイトとも投稿することによってJALやANAのマイルや他のポイントに移行できるサイト独自のポイントがもらえるからだ。あるいは4travelでは投稿数などいろいろと競わせるので、それがモチベーションになっている場合もあるかもしれない。

 

投稿者にマイルやポイントを与えること自体には問題はない。投稿させるためには人参も必要だから。ただし、そのことによって本来投稿する意欲のない人にモチベーションを与えてしまうことになっている。そして無理に文章を考え、投稿しようとする行動に結びつく。

 

その結果、質の低い投稿が増加し、数少ない良質の投稿が埋もれてしまう可能性が高くなる。この点は問題だと思う。

 

さて投稿者は考える。何を書こうかと。50文字、あるいは100文字分の文章を書かないといけない。このような状況で書く文章は定型的なものになってしまうことが多い。

 

「エッフェル塔に行きましたが、とてもきれいでした!とてもおすすめです!」

 

こんな感じに。これ読む価値あるだろうか?カメラを買おうとする時「色もいいし、かっこいい!おすすめします」なんて口コミ参考にするだろうか?

 

また手の込んだものでは次のようなものもある。例えば戦争にかかわるモニュメントや記念館のような所に行った場合の口コミである。

 

「現在の私たちの豊かな生活は、戦争という悲しみの上に成り立っていることを忘れてはならないと思いました」

 

感動的な文章だ。素晴らしい!しかし、口コミとして何の役にもたたない。「現在の私たちの豊かな生活…」を読んだ時点で、何を言いたいのか想像できてしまう。

 

この文章で49文字である。後は冒頭に「戦争記念館に行きましたが、」を加えれば50文字は達成だ。原稿用紙4枚の文章で最後に「現在の私たちの豊かな生活…」という文章を加えるのはありだ。しかし、62文字の口コミでこれはどうかと思う。

 

2つの文章とも実例ではない。自分で考えた文章である。しかし、これに近いものが結構あるのだ。

 

体験してないのに口コミを書く投稿者

Tripadvisorの観光スポットで「AからBまでのハイキング」というアクティビティがあるとする。AからBまでは公共の交通機関、例えばバスを使っても行けるが、このアクティビティはハイキングコースを歩くというものである。このようなアクティビティに対する口コミで次のようなものがあった。

 

「AからBへ行くにはバスが便利。歩くのはおすすめしません」

 

ここまでいくと役に立たないどころではなく完全にノイズだよ。ハイキングって知らないのかなと思ってしまう。自転車で日本1周をしようとしている人に対して「電車のが便利だぞ」なんてアドバイスするようなものだ。

 

旅行口コミサイトではここを見る

投稿された口コミの質が低いとはいえ、ある程度の口コミの数がある場合の評価点の平均は意外と嘘をつかない。評価する者があまりに少ない場合は当てにはならないが、ある程度の数がある場合は参考になる。

 

これは5段階評価で評価しやすいことが大きいと思う。文章を書く時はかなり悩むが、評点を付ける時はせいぜい3か4にするか、4か5にするかに迷うくらいだろう。

 

もちろん個々人によって評価の基準は異なるが、あくまでも評価者全体としてみた場合の評価点の平均値が重要なのである。この評価点の平均値は、特にホテルを選ぶ際の参考になる。

 

まず第一に注目すべき点は全体でどのような評価ということ。これが重要。

 

 

口コミサイトでこんなことはするな

それでは旅行口コミサイトで、してはいけないことをあげてみたい。

 

メジャーな旅行先の主要観光スポットの口コミは一切読む必要なし

あなたが初めてのパリ旅行に行くとしよう。エッフェル塔は必ず行くだろう。その他の主要スポット、例えばルーブル美術館など、いくつかはずせない観光スポットがあるはずだ。

 

この場合口コミは一切読む必要はない。口コミの評価が高かろうが低かろうが、あなたは必ず行くからである。何か役に立つような情報を得たいと思って何百もある口コミを読んでも、おそらくあなたが欲するようなお得な情報は得られないだろう。

ローマへ行く場合のコロッセオ、バルセロナのサグラダファミリアなども同様である。

 

大都市の主要ホテルチェーンのホテルの口コミは読む必要なし

もしあなたが大都市の有名なチェーンのホテル、例えばヒルトンやインターコンチネンタルに宿泊をする場合、口コミを読む必要はない。平均以上のサービスを受けられるだろうと想像できるからである。

 

この場合、ホテルの予約サイトなどでホテルの設備などを調べたほうが有益である。ホテルでwifiを使いたいのなら無料でwifiを利用できるのかどうかなどをチェックしておくべきだ。まれに有名なホテルチェーンでもwifiは有料というケースもある。

 

ただし、ホテルがリゾート地にある場合は別だ。「口コミサイトが役立つ時」を参照してほしい。

 

大都市のレストランの口コミは読む必要なし

よほど行きたいレストランがあるのなら別であるが、事前にレストランの口コミを読んでおく必要はない。大都市では口コミサイトに掲載されていないレストランの方が多く、網羅性に問題があるからだ。現地に着いて適当なレストランを探したほうがいい。

 

口コミサイトが役立つ時

次に旅行口コミサイトが役立つケースを紹介したい。

 

それ程メジャーではない観光スポットに行こうかどうか迷っている場合

主要な観光スポットではないけど行って見ようかどうか迷っている時などは、口コミは結構役に立つ。主要でない分ガイドブックなどでも詳しく書かれてないので、このような場合は実際に体験した人の口コミというのは参考になる場合が多い。

 

日本では紹介されていない観光スポットなどを探す場合

これはTripadvisorに多いが非常に役立つ。日本では知られていない観光スポットのみならず、現地発のツアーなどもある。例えばガイドブックには全く記載のないサイクリングツアーがあったり、セグウェイツアーがあったり、大いに参考になるので活用すべきだ。

 

ホテルのロケーションあるいはホテルからの景観が重要なホテルに滞在する場合

ホテルの部屋からの眺望や、洞窟ホテルなどのようなホテルの造りなどがホテル選びの重要なポイントとなる場合、ホテルを比較する際に口コミは参考になることが多い。

このような場合は、ホテルの滞在自体がホテル選択の重要な基準となるので、投稿者の撮った写真も参考になる。

 

中小規模の町の観光情報を得る場合

中小規模の町ではホテルやレストラン、観光スポットの数は限られている。ガイドブックでは不十分なことが多いので、このような場合は事前に口コミを参考に当たりをつけておいた方がいい。小さな町へ旅行する人は、平均よりは質の高い口コミを書いてくれることが多いので参考になる。

 

両サイトのメリット、デメリット

Tripadvisorと4travelの2つのサイトの私が感じたメリットとデメリットをあげてみたい。

 

Tripadvisorのメリット

何といっても投稿数が多いため平均値が信頼できる。特にホテルを評価する平均値はかなり信じていい。

 

ここで高い評価を受けているホテルは、よほどのことがない限り失望しないと思う。ホテル予約サイトで候補を絞ったら、Tripadvisorで確認してみるといいと思う。

 

Tripadvisorのデメリット

スポットをマスターに登録する時に間違いがあったのか、地域の区分がおかしな時がある。Tripadvisorでは地域の区分は基本的に市区町村単位となっており、東京都の中央区にあるホテルは「東京都の中央区」のホテルと認識される。

 

日本 > 東京 > 中央区のような構造である。

 

しかし東京都の中央区にあるホテルなのに「東京都の中央区」で検索しても表示されないことがある。Tripadvisorに登録されている住所は正しいのにもかかわらず。この場合は「東京」のホテルと認識されていることが多く、「東京」のホテルで検索しないと表示されない。

 

このようなマスターの不備は結構あり、気が付いたらTripadvisorに修正情報を送っているが、お礼のメールは来るものの修正される気配はない。面倒なのでもうやらない。

 

また、Tripadvisorでは祭りなどのイベントの口コミは掲載しない方針である。1度、あるお祭りの口コミを書いたのだが掲載を拒否された経験がある。祭りやイベントの口コミは重要だと思うのだが。

 

そして結構重要なことだが、Tripadvisorでは外国人が書いた口コミも読める。しかし翻訳機能がほとんど役に立っていない。外国語に堪能なら別だが、そうでない場合は日本語の投稿しか理解できない。

 

4travelのメリット

Tripadvisorのデメリットである「祭りやイベントの掲載はしない」というルールは4travelにはない。申請を行えば、比較的何でも掲載が可能なようだ。この柔軟さは評価できる。

 

また、4travelでは旅行記を投稿することができる。旅行記といっても本当の旅行記ではない。写真日記のようなものだ。口コミと同様ほとんどの旅行記は写真の羅列だけで価値はないが、20%から30%くらいの旅行記は役に立つ。

 

4travelでは、口コミよりも自分が行く地域の旅行記を見る方がいいかもしれない。

 

4travelのデメリット

4travelでも地域の区分が違うスポットがあるが、こちらはもっとひどい。例をあげると、ある観光スポットがバンコクの隣の県にある。バンコクからそれ程遠くない場所だ。この観光スポットがバンコクの観光スポットとして登録されている。これでは検索も難しい。

 

また、4travelで問題なのは主要観光地以外は「その他の都市」や「その他の観光地」という区分にされてしまうことである。そして、ここに様々な地域の観光スポットが一括で含められている。これでは地域別の検索は不可能である。

 

そして、4travelはまだまだ会員数が少ない。会員数が少ないということは、投稿数が少ないということだ。そのため、評価の平均値を参考にすることが難しいケースが多い。

 

2つのサイトが早急に改善すべき点

最後にTripadvisorおよび4travelの両サイトにいえることだが、口コミは最新のものから表示される。そして口コミは次々と投稿されていく。すると、たとえ質の高い口コミでもすぐに埋もれてしまい、口コミを読もうとしている者の目に触れることはなくなってしまう。

 

この点は改善をすべきだろう。質の高い口コミを上位に表示できるようにすべきであろう。まあ、難しいかとは思うが…。

 

終わりに

旅行の口コミサイトを利用するにはコツが必要だ。旅行の際は2つのサイトとも利用し、実際に2つのサイトに合計約300の投稿をした(おそらく今後はあまり投稿しないと思うが)。

 

旅行口コミサイトの読み手と投稿者として感じたこと、思ったことをまとめてみたが、皆さんが旅行口コミサイトを利用する際の参考としてほしい。