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タイ旅行・観光ガイドに見るパクリライターのモラルと資質

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WELQ(ウェルク)問題を発端にキュレーションサイトのいい加減な運営がクローズアップされた。そして、サイトを運営していたDeNAは、とうとうWELQを休止せざるを得なくなった。

 

ここまでWELQ問題が大きくなったのは、WELQが医療を扱うキュレーションサイトであったことが大きいと考えられる。時には人命にかかわるかもしれない医療情報を、ずぶの素人であるキュレーターやライター(以後「ライター」で表記)が記事にするのは非常に問題であるからだ。

 

ここで「ライター」とは、純粋に文章を書くことを仕事にしている者だけではなく、ウェブサイトやブログを運営することに付随して文章を書く者も含むことにする。

 

Googleの検索アルゴリズムが与える影響

WELQは医療という重要な分野を扱ったサイトのためやり玉に挙げられたのであって、他の旅行などのキュレーションサイトには影響がないかに見えた。しかし、これを機にGoogleは検索アルゴリズムを改善し、RETRIPをはじめとするいくつかのキュレーションサイトを低品質なものとして、その評価を下げることにしたのである。

 

Googleの検索アルゴリズムの変更は、低品質とみなされたキュレーションサイトに大きな影響を与える。すでにGoogleから低い評価を下されたサイトとして「NAVERまとめ」があるが、以前は検索の際必ず上位に表示されていたが、現在ではそのようなことはない。常日頃検索をしていれば、NAVERまとめの表示が少なくなっていることを感じるはずである。

 

下記のBuzzFeedの記事の中にRETRIPの検索順位に関するグラフがあるが、検索順位が大幅に落ちていることが分かる。 

 

www.buzzfeed.com

 

検索順位の大幅な下落はRETRIPにとっては衝撃的であるに違いない。おそらく大きな収入減は覚悟しなければならず、ビジネスモデルの再考を余儀なくされる可能性が高い。

 

低品質なキュレーションサイトは続く

Googleの検索アルゴリズム変更によってダメージを受けたかに見えるキュレーションサイトビジネスだが、影響を受けたのは一部のサイトのみであり、パクリ上等の低品質のキュレーションサイトはいくらでもある。

 

RETRIP以外でも私の写真を盗用しているキュレーションサイトはいくつもある。それらのサイトはRETRIPほど有名ではないので、現在のところ大きな批判をされていない状況だ。また、そのようなサイトを運営している企業も規模は小さく、何か問題が起こったらいつでも逃げられるような体制を取っているという印象を受ける。

 

おそらく、パクリ上等の低品質なサイトは、これからも続くものと思っていた方が良いかもしれない。たとえあるサイトが閉鎖されても、新しいサイトがどんどん生まれるのではないかと思う。 

 

企業だけの問題ではない。ライターも同罪である

WELQ難民の発生

WELQ問題はキュレーションサイト自体への影響だけにとどまらない。WELQのサイト休止、あるいは他のキュレーションサイトが記事の一部を公開停止することにより、ライターの仕事が減少しているのである。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

フリーランサーを名乗るライターの収入源は、主にキュレーションサイトだったのであろう。それでは、WELQに記事を供給したライターには責任はないのだろうか?

 

WELQが問題化した際、キュレーションサイトを運営するDeNAは強く批判されたが、ライターに対する批判はそれほどなかった。それどころか一部では、これらライターに対する同情の声も上がった。しかし、果たしてライターに同情する必要はあるのであろうか?

 

私は同情する必要はないと考える。問題となるキュレーションサイトが低品質であったと同様に、ライターも低品質だったと思うからである。低品質のサイトに関連する仕事が減少したため、必然的に低品質なライターの仕事が減少しただけである。

 

低品質なライターは、キュレーションサイトの関係者がパクリや盗用を指示しようがしまいが、自らパクリや盗用を行うのである。これはライターのモラルや資質にかかわる問題である。

 

モラルなきライターのパクリ

低品質なライターがどれほどモラルがないかは、個人のサイトやブログなどを見ていれば分かる。

 

下記のサイトは、私の写真をパクった個人が運営していると思われるサイトである。おそらく、私の写真以外にも多数の写真を様々なサイトからパクっているものと想像できる。

 

thai-travelguide.click

 

「タイ旅行・観光ガイド」のトップページ

他人の写真を盗用する「タイ旅行・観光ガイド」というサイト

 

この「タイ旅行・観光ガイド」のロイクラトンというタイの祭りに関する記事で、下の写真Aが掲載されていた。

 

この写真を見た時、自分の撮影した写真に似ていることはすぐに認識できたが、左下に文字が入れられているので別の写真ではないかと思った。しかし、念のために自分の写真を確認したところ盗用されていることを確信した。

 

A. 「タイ旅行・観光ガイド」で使用されているパクリ写真

「タイ旅行・観光ガイド」に掲載されている盗用された写真

 

下の写真Bは、私が撮影したオリジナルの写真である。AとBの2枚の写真は、どう見ても同じ写真である。このサイト運営者のやり口はかなり悪質である。パクった写真に文字を入れ、修整した上で、まるでオリジナルの写真かのように使用している。しかも、右クリックを禁止するという仕様をサイト全体に施してある。

 

結局のところ、モラルなきライターはこんなものなのである。決して企業だけが悪いのではない。ライターも同様に「悪」なのである。

 

B. オリジナルの写真

「タイ旅行・観光ガイド」に掲載されている盗用された写真のオリジナル

 

「タイ旅行・観光ガイド」はマルチ商法サイトへの誘導が目的

このパクリサイト「タイ旅行・観光ガイド」の運営者のプロフィールの抜粋は下記の通りである。

 

 パクリサイト「タイ旅行・観光ガイド」運営者のプロフィール

パクリサイト「タイ旅行・観光ガイド」を運営する「ゆう」という管理者

 

度胸ができた。怖いものがなくなった。どこでも生きていけるようになった。

 

という文章もある。旅をすることにより、写真を堂々とパクる度胸もできたわけだ。

 

サイト運営者のプロフィールを読んでいくと、最後の方に「世界を格安で旅行する方法」との記載がある。そして、ここをクリックするとワールドベンチャーズという企業が運営する、会員制のワールドトリップス(World Trips)という怪しげな旅行サイトが表示される。おそらく「旅が仕事」をうたい文句にしたマルチ商法まがいのサイトと同種のものであろう。

 

これらを考慮すると、「タイ旅行・観光ガイド」は「世界を格安で旅行する方法」を踏ませることを目的とした、単なる誘導サイトと考えられる。もしかしたら「タイ旅行・観光ガイド」以外にもサイトを運営して可能性が高く、それらのサイトは「世界を格安で旅行する方法」へ誘導することを目的にしているものであろう。

 

このサイトが誘導サイトであるなら、プロフィールは嘘である可能性が非常に高い。ターゲットとしている層から共感を得られるようなプロフィールを偽造しているだろう。プロフィールの文章から察するに、ターゲットは若い女性のようだ。

 

しかし、「タイ旅行・観光ガイド」内の記事や写真のほとんどがパクリであろうが、誘導サイトとしては良くできているなと感心してしまう。このようなサイトに騙されてマルチまがいの組織にかかわることのないよう願うばかりである。

 

赤字の個所は怪しげな旅行サイトにリンクしている

パクリサイト「タイ旅行・観光ガイド」は胡散臭いサイトへの誘導が目的

 

結論。「パクるやつは、パクり続ける!」

Googleの検索アルゴリズムは、かなり問題となっている大手のキュレーションサイトを対象にしている。これらのサイト運営者は、ビジネスの存続を考えると何らかの対策を講じなければならない。

 

ある運営者はサイトを閉鎖するかもしれないし、別の運営者は改善したうえでサイトを存続させるかもしれない。しかし、サイトの品質を上げればコストも上がるので、これまでのような利益を得ることは難しいだろう。しかし、サイト運営を改善することにより、企業としてビジネス上のモラルを保持することになる。

 

しかし、問題はモラルなきライターである。彼らにとってパクることへの羞恥心や抵抗など微塵もない。パクることは仕事なのである。彼らはいつまでもパクり続けるのをやめないだろう。屑はいつまでたっても屑なのである。これらのモラルなきライターに対処するのはかなり難しいのではないかというのが私の考えである。

 

現在のところ、モラルが欠落したライターへの対策としては、写真編集ソフトなどを利用し写真には必ず透かしを入れる程度のことしかないだろう。モラルなきライターのおかげで手間がかかるが、少しでも対策を講じておくことをおすすめしたい。

 

追記

タイ旅行・観光ガイドのサイトでは、問い合わせのメールを送信するフォームがあったが閉じてしまったようで、現在メールを送信できない状態である。

 

私がこの記事を公開する前に他のタイ関係のサイトやブログの運営者にTwitterで呼びかけたので、写真などを盗用された運営者からクレームがあったものと推測される。

 

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